児童中心の活動的学習をしようとする場合
土台としての事前知識や活動導入への工夫が必要
例えば
0.「世界恐慌から影響を受けた不況を解決するために君が政府の責任者ならどんな政策を実行するか」
この問いの前に、楽しく面白く、日清日露戦争と明治政府の富国強兵政策の成功、WWI前後の世界の流れの解説が必要
で、児童に個人でもグループでもよいので政治家ごっこさせて演説と投票させる
(この時にも1925年の普通選挙制の話を入れ込み、政治家ごっこをする必要性を感じさせる)
ここで終わらない
ここまでは前段階
ここからが本題
調べ学習(土台知識は自分で学習させる)
1.「実際に日本がとった行動(政策)とその結果について教科書と資料集をつかって調べてノートにまとめよ(1929-1945までの歴史をまとめさせる)」
※この場合に重要な語句と資料(写真などはプリントして配布)を提示して、必ず押さえるように指示
からの↓
本題学習(土台知識をもとに自分で考え主張する学び)
2.「調べた内容について、日本がおこなった政策(事実)について、正しかったと思うか間違っていたと思うか?理由とともに述べよ。そして、自分がこの時代に政策決定できる立場であったらと考え、より良い政策(行うべきだった Betterな選択)を提言せよ」
導入の0で2時間、土台知識づくりの1で2時間、本題の2で2時間
合計6時間で15年戦争期の日本と世界について「指導要領以上の知識(日本だけでなく海外の歴史)」「児童が自分で調べまとめる活動」「深化として土台となる知識を活かして『自分に引き付け』自分で考えて主張する活動」、このような単元をつくることができました。