私は近日中に32連休の夏季休暇入りします。とりあえず10日間ほどはカリブ方面へ旅行する予定。その後は、日本国内の特徴的な民間の教育機関などを訪問して自由に過ごそうと思っています。
↓ 15年ほど前、この曲を仕事先のバングラディシュで聴いていました。
そんな私ですが、超絶ブラックの特殊職や公立学校や大手塾など、色んな職場を経験してきました。過去には海外先進国の労働環境も体験しました。そんな自分の意見や回顧が以下。
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以前、公立学校に勤務していたとき、同僚の先生は「深夜」の1時や2時に保護者に呼び出されていた。保護者が「緊急だ!」というから深夜の家庭訪問したら「酒盛りしてるから、先生も一緒に酒飲め」というトンデモない理由での呼び出しだった。
上記の例は極端だとしても、公立学校の先生たちは保護者や社会の「理不尽」な要望に「無給(オールサービス残業)」で対応する毎日を送っている。下に添付した記事にもあるように、地域パトロールに休日無給で駆り出されるということは、いたって普通。
普通に考えたら労働基準法違反だし、教員に人権はないとも言える勤務実態。しかし教職員給与特別措置法という法律によって、教員のブラック勤務は合法的に容認されている。
公立勤務だったころの同僚の先生方は、何も「事件」がなくても朝7時過ぎに登校して9時ごろ下校するという毎日を送っていた。1日14時間勤務だが残業代は1円も支給されない。
お金だけではない。その先生方の中にはお子さんがいる先生もおられた。もちろん我が子と会話を交わす時間はない。保護者や社会の「理不尽」な要求に応えて仕事をしていると、教師は我が子と過ごす時間はほとんどなくなる。
土日があるだろ、という人たちがいる。中高教員は、部活指導で土日出勤当たり前。中高の運動部担当教員において「1カ月休みなし」(土日も部活指導などで出勤し続けている)というのは、それほど驚かれるようなことではなく、教員あるあるにすぎない。
疲弊した先生たち。そうさせているのは、間違いなく保護者と社会。つまり日本国民が「過度で理不尽な要求を学校・教師へ続けていること」によって日本国の公教育の質を下げ続けている。
結果、割を食うのは公立へ通わなくてはいけない子どもたち。公立の先生には「限界状態」で仕事を続けている人が多い。先生が悪いのではなく「社会や仕組みが悪い」。
社会の意識や仕組み自体を変えない限り、日本の教育は変わらないし、国も変わらない。逆に「意識」や「仕組み」を変えれば結果が変わる。
「意識や仕組みが違う」場所で働く私(公立学校ではない)はこの夏季休暇で「32連休」。公立学校時代だとアリエナイ。公立学校では夏休み中に会議・研修・プール当番・日直などの仕事があるため、お盆休みを含め10連休ほどとれたら御の字だった。
今の勤務先は、同僚の半分以上が外国籍。だから労働環境はヨーロッパ先進国のスタンダードに近い。もちろん「夏休み」は「夏休み」。「なぜサマーヴァケイション中に職場へ行くのだ? アリエナイ!」。これが欧米人スタッフの「フツー」の意見。
冬休みも毎年20日連休以上が確定しているが「もっと冬休みをよこせ~!」と欧米系のスタッフは言っている。まぁ、そんなもんらしいです。
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教育関係者だけでなく、日本の労働環境は、先進国と呼べるシロモノではありません。日本は先進国になりきれないまま衰退途上国になりました。そして社会は再構築されることもなく静かに崩れ続けていっている(泣)
常識は
ただの思い込みにすぎない。
逆に
今の日本の衰退は破壊と創造再生への序曲なのかもしれない。
毎年3週間以上の長期休暇を年2回もくれる現職もいつまで続けるか分からない。今年度中に退職する可能性もある。常々、自由に生きていきたいと思う。そろそろ再稼働しようと検討中。
↓今回の記事を書くキッカケになった記事はこちら。