興味深い記事でした。
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上記記事の概要
1.日本国においては、この10年間、給与所得の上位10%は年収約800万円をラインとして、ほぼ変化していない。
2.日米の所得者を比較すると、上位1%~10%の所得には約2倍の開きがある(米国は日本の2倍)。
3.日米の所得者を比較すると、上位0.01~0.1%の所得には約10~20倍の開きがある(米国は日本の10数倍)
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読んで感じたことは「米国は住みにくい、生きづらい」だろうな、ということ。
(実際、私は20年ほど前に米国はNYとSFに数カ月住んだだけですが、当時は良い国とは感じませんでした)
私は、世界20数か国を訪れたり、住んだりしてきました。そこで感じたのは「庶民が格差を感じる社会は生きづらい」。
例外は王国など、封建的な身分固定が残っている国では、みんな良くも悪くも「諦めている」ので、そうではありませんが。「庶民に職業選択の自由があり、自分の力で逆転ができる国」において「庶民間に明確な格差」が生じると、精神的にかなりつらい。多くの人が差違を感じて「なぜ私は…」となってしまいます。
ただし、国全体に宗教が根付いている国はそうでもない印象。例えば北アフリカや中東のイスラム教国や、東南アジアの純仏教国など。まぁ、そういう国々では庶民は基本的に貧しいので、あまり格差は感じないという面もありますが。
とにかく、「人は差異に敏感」なので、庶民間に格差があると居心地よい社会とはなりません。これは数字や経済というより「人間の心の性質」に起因することだと思います。
多くの国を体験してきて、個人的に居心地が良かった(住みやすかった)のはオーストラリア。移民政策で人口が増加し続けている先進国で、資源国家で国家財政に余裕がある(一応プライマリーバランスを0前後で保っている)のと、国家政策において富の再分配の意識が強い。そんな感じがしました。ただ、地価(住宅価格含む)の上昇やアボリジニ、移民の質など、もちろん色んな問題は抱えていました。
豪国における労働組合について
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http://www.seikatsuken.or.jp/monthly/hikaku/pdf/200709.pdf
日本国も、悪くない国だと思いますが、いかんせん先行きが明るくない。中長期的に、日本国籍所持者としてどうやって生き抜いていくかは計画的に考えていかないといけないなと思います。
東南アジアは、移住(永住権取得)は難しくないですが、実際住み続けるとなるとどうなんでしょうね。旅先としては非常に心地よい国が多いですが、東南アジアに長期で住んだことがある身としては、何とも言えないです。
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私としては「日本がヤバくて、世界がオモシロイから僕らは動く」というのが若者の本音・本質ではないかと思います。私はもう若くないので世界にそれほどのオモシロさを感じることはなくなってきましたが(苦笑)
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