米国株投資分野で人気ブロガーの ”もみあげ” さんが、また興味深いブログ記事をUPされていました。
私なりの要約
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1.世界年金制度ランキングで、日本は37カ国中31位。
※オリジナルデータ MMGPI2019 https://info.mercer.com/rs/521-DEV-513/images/MMGPI%202019%20Full%20Report.pdf
2.同ランキングで日本は直近5年ほどで10位ほど順位を落としている。
3.日本とイタリアは人口動態も年金ランキングも似ている。
※ただし、イタリアの年金は日本より「持続性」が危機的状況
4.オランダも少子高齢化が進んでいるがランキング1位
※ちなみにアメリカ合衆国は17位
5.オランダの年金制度ランク1位の土台に「国民間の連帯(支え合いの精神)」があるのではないか?
※もみあげさんの仮説+蘭日の国民意識調査の統計比較
6.日本の年金制度を改善するために必要なこと
※もみあげさんの提案⇒個人単位:金融資産を増やす、全国民単位:意識改革・世代間対立ではなく支え合い精神の醸成する
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私は、MMGPI(グローバル年金指数)というものを知らなかったので、興味深かったです。
そして、もみあげさんの分析と提案。
単に年金に関する数字だけでなく、「国民意識」に問題の根源があるのではないかという仮説。
非常に興味深い。
たしかに日本国はこのままいくと、そのうち若者と高齢者の間の対立が顕在化して大きな社会問題になる可能性もあります。
年金制度維持にしても社会の安定のためにも、もう一度「連帯感(支え合いの精神)」を日本国民全体で育むことが必要ではないか? という、もみあげさんの提言、確かにです。
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※※ちなみになんですが。これからの「日本国財政」が抱えている問題は「年金」だけではありません。いや、それ以上に危機的状況なのが「医療介護費の国庫負担」。これは「少子超高齢化」と連動していて非常にやっかい※※
ここにも説明されていますが、年金だけでなく、医療介護費用がこれから一気に増えていきます。俗に「2025年問題」と呼ばれる「団塊世代の高齢化問題」です。
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厚生労働省による予想(2025年と高齢人口ピークの2040年に焦点)
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https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2018/0521/shiryo_04-1.pdf
「年金」に対する国庫負担は今後なだらかに負担増となっていきますが、「医療介護」への負担額は急激な増加が予想されています。
「年金」でさえ世界の最低水準(年金制度がある国において)である上に、そこに「医療介護負担爆増」という時限爆弾が日本国財政の先に待ち受けています。
高齢化ピークの2040の社会保障対策について、上のyahoo記事の土居丈朗 ( 慶應大学教授)は、「社会保障給付費の見通し」と「消費税15%」で対応可能というような説明ですが、その程度の増税で本当に対応できるのでしょうか? 消費税15%程度で対応できるのであれば、個人的には非常に安心ですが…
今のままのやり方だと、消費税を20%にしてもムリゲーらしいです。
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※※もみあげさんのブログは本当に「見やすい&分かりやすい&興味深い」ので、時間があるときにでも「日本国の社会保障費(医療介護費分野)の現状と将来」に切り込んでいただきたいなと思いました。日本国の今後と我々国民がすべき投資(資産分散)は大きく関係している気がします※※

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