「みのたけ」の 教育・投資・生活etc

みのたけ中年の趣味用雑記メモ(非収益化ブログ。表示される広告はGoogle、はてな社による)。倹約と投資で労働から卒業した隠居生活者。投資歴は20年ほど。

英語の早期教育のメリット・デメリット「強制はダメ!」

 

 

英語の早期教育って必要なの?

 

 

2020年2月2日

ということで

ゴロがよろしいので

久々に本業の教育に関することを書いてみます。

 

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「英語の早期教育

 

 

結論から

無理して行う必要はありません

 

 

・Listening(耳慣れ、音慣れ)については早期教育は非常に有効

・Speaking(話す、発音)については判断が難しい

・Reading & Writing(読む書く)については必要性は低い

 

 

 

以下、理由など説明

 

 

私は英語教育に関わりだして20年ほどになります。うち5年間ほどは本格的な英語の早期教育に携わってきました。その英語早期教育を実践する中で芽生えた疑問がありました。

 

 

「英語早期教育は本当に良い教育方法なのか?」

 

 

現場での子どもたちや保護者とのやりとりや、英語やバイリンガル教育の専門家の意見を聞いて至った結論は「お遊び程度に英語を勉強することに問題はありませんが、大きな犠牲(金銭・時間の負担)を払ってまで英語早期教育を行う必要はないです。

 

 

特に、両親ともに日本人の子どもをわざわざインターナショナルスクールに通わせたり、少し流行しているイングリッシュ・イマ―ジョンスクールなどで、英語で他の教科を勉強したり、英語で学校生活を送ることは、益より害の方が大きいです。

 

 

英語「教科教育」を初等段階で熱心に取り組まれている有名な先生でも、インターナショナルスクールやイマ―ジョンの「英語で学ぶ」という教育方法には否定的な方が非常に多いです。

 

 

ひとことで言うと、インターナショナルスクールや英語イマ―ジョン教育は「やりすぎなのです。やりすぎなため、益より害の方が大きくなってしまっています。

 

 

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英語教育については

教育研究者・実践者の方々からも以下の発言がありました

 

 

◆英語(外国語)習得において「耳を鍛える(Listening Skill UP)」は、できるだけ早期に教育を受けた方がよい。乳幼児期や低学年の頃から「音声」としての外国語に触れておくのは良い。

:竹田契一(大阪教育大名誉教授)

 

 

◆しかし、英語(外国語)の「耳以外の習得(Reading, Writing)」については、子どものころより大人になってからの方が学習効率がよい

:Dr. Agnieszka Kałdonek‐Crnjaković(ワルシャワ大学EFL専門教員)

 

 

◆耳以外については、国語学習より母語学習を優先すべきで、とにかく母語を大事にしてほしい

:竹田契一先生(同)

 

 

◆「子どもに国語学習を強要してはいけない

UCLAアジア言語文化学部バイリンガル教育・林あさ子先生

 

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言語学習だけでなく

すべての物事に取り組むうえで最も重要なのは「意欲」

 

 

英語の早期教育強制すると子どもたちは「劣等感」を抱きやすく、英語以外の教科でも学びへの意欲を低下させてしまいます。

 

 

学習効率を考えた場合も、言語教育においては、Listening 以外は母語が固まってから行った方が学習効果が高いと考えられています。

 

 

 

2020年度から全面実施される新学習指導要領で、日本の公教育における小学校高学年からの英語の「教科化」は、従来の「外国語活動」で重要視されていた「音声によるコミュニケーションを体験させること」ということを悪い意味で越えた「読むこと・書くこと」の指導が始まろうとしています

 

 

猪井新一 教授(茨城大学 教育学部 )による「小学校英語における読み書き導入および中学校英語科との連結」についての考察

http://center.edu.ibaraki.ac.jp/doc/kiyou/36_2017/2017-159-171.pdf

 

 

 

このように、英語の早期教育において Listening 以外は力を入れて行う必要はなく、それより母語をしっかりと身につけることが重要であるというのが、英語教育専門家の間では共通認識となっています。

 

 

もし、みなさんの中で英語の早期教育やインターナショナルスクール、英語イマ―ジョン教育に興味をお持ちの方がいらっしゃるなら、親のエゴ」ではなく「お子さんの気持ちや意欲」を一番大事にして英語教育について考えてください。

 

 

英語に限らず、児童生徒の学習活動において悪影響を与えるのは、子ども本人の何かではなく、保護者である親の行動や考え方、子どもへの押しつけです。

 

 

公教育で、小学校からの英語学習について心配されている保護者のみなさんは、お子さんが英語に興味を持たなかったり嫌がっていても心配しないでください。本人が必要だと感じるときがきたら自分から勉強します。適性があれば、その時に伸びます。適性がないなら無理に英語(語学)を学ぶ必要はなく、語学はAI翻訳に任せ自分の得意分野を伸ばせばよいだけです。

 

 

学びは、自分から進んで取り組むときに大きな効果を生みます。逆に強制すると才能を潰すことになります。ご注意ください。

 

 

「嘘だ! うそーーん!!」と思う方はこちらのWeb記事もご覧ください↓

(↓英語ビジネスに乗せられたり惑わされたりしないようにね ^_^)


 

 

 

個人的には、スウェーデンの社会科教育が、社会科だけでなく「これからの日本で行われるべき教育」ではないかと私は感じています

 

選択肢の多いオランダの教育も非常に魅力的

bec-coltd.xsrv.jp