ギャンブル(賭け事)等は「マイナスサム」。胴元が一定割合の利益(場代)を徴収するので、参加者が期待できる利益はマイナスになる。資産形成には全く向いていない。
投機は「ゼロサムゲーム」、もしくは将来の価値がどうなるか良く分からないもの。資産形成には向いておらず、普通の人は手を出してはいけない。
投機の具体例として、株式のデイトレードやFX取引などの短期取引。これらは基本的に参加者それぞれが期待できる利益がゼロ(誰かの勝ち分は誰かの負け分とイコール)である投機取引であり、資産形成に向いていない。
特にレバレッジを使った取引は手数料が高くなる。この手数料分は確実なマイナスである。その上、レバレッジであるので、ボラティリティが高く、リスクが大きい。素人が手をすべきではない。
また、暗号資産(仮想通貨)、美術品、NFT等は、本質的な価値も将来の価値も良く分からない投機商品であり、リスクが高く資産形成には向いていない。
上場企業への株式投資は全体としてはプラスサムではあるが、結果を残しているプロやベテランでない限り、投資商品の個別銘柄投資(集中投資)はリスクが高く資産形成に向いていない。※個人的には、プロやベテランでも集中投資は避けるべきだと思うが。
投資初心者や普通の人にとっては、銘柄選択や分散投資に気を付けながら、債券、株式、リート等の投資信託を長期保有することがとても大切である。
ニッセイ基礎研究所
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=74053?site=nli
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このWEB記事より引用に加筆修正
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投資、投機・ギャンブルに関して、真っ当な内容のニッセイ記事。
こんなことは少し勉強すれば当たり前で非常に簡単なことなのだけれど、自ら学ばない人や目先の利益(眼前にぶら下げられたニンジン)にヨダレを垂らして追いかけ続ける人は愚かなことを繰り返す。
特にここ数年で指数パッシブ型のETFや投信の手数料がタダみたいな水準まで下がったので、全世界、日経、TOPIX、全米、sp500、NASDAQなどの低手数料な指数パッシブ商品を自分にとって余裕のある金額で(=各自のリスク許容度に応じて)、毎月でも毎日でも積み立てていけば良い。
私自身、倹約と節約で生み出した余裕資金をこのような手法で20年間ほどコツコツ積み立ててきた。現在と比べると驚くほど高い手数料を払ってきたにも関わらず、資産は元本の2〜3倍程に増えた。
一攫千金で100万円を1億円にしたがる人が多い。こういう輩は賭け事の構造上、勝率の低い「賭け」を続けることになるので負けが込み、それを「取り返そう!」と一層深みに嵌まる。結果「負の積み重ね」で気づいた頃には数百万から数千万円も失っていくことになる。
お金様をムダ使いせず倹約と節約でコツコツ蓄え、その一部を分散型指数パッシブ投信に積み立て続けていくこと。
積み重ねた元本が数千万であれば、長期積立投資の結果として評価額が1億円に達するのは通常の流れで驚く要素もない。自動積立放置型で長期投資を行い、「時間を味方」にする。
短くとも10年、できれば30年ほどの視野でノンビリと眺め、誰でもできる再現性が高い投資法を真似すれば良いだけ。それは倹約節約での蓄財と長期積立の放置型投資。