「みのたけ」の 教育・投資・生活etc

みのたけ中年の趣味用雑記メモ(非収益化ブログ。表示される広告はGoogle、はてな社による)。倹約と投資で労働から卒業した隠居生活者。投資歴は20年ほど。

午後の退勤電車と友人と日本

 

 

昨夜は仲の良い友人と夕食

 

半年前に一緒に小旅をして以来なので久々

 

話の中身は彼の家庭のやや重めの事情や転職について

 

他は宗教や政治、お金についてと今後の日本の姿

 

ちょうど衆議院解散総選挙ですからね

 

 

※20年ほど前(まだ私が政治に関わっていた頃)、この友人に「日本はオランダを目指さないといけない。そうしないと半世紀後には今のポルトガルのように落ちぶれてしまうかもしれない」と話していたのだけれど。当時、世界で10位前後だった日本の「1人当たりのGDP」は、今や34位にまで凋落してしまった。その少し前、私が学生時代の日本は「1人あたりのGDP」は世界トップ3に入っていた。半世紀どころか、わずか四半世紀で44位のポルトガルガルが見えてきてしまった…(苦笑)

 

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閑話休題

 

友人家庭の重めの話も印象的だったが、それより記憶に残っているのは行きの電車の車中の雰囲気。

 

午後6時頃の電車に乗った。予想に反して席に座れず最後まで立ったままでの乗車となった。

 

混雑する方向とは真逆の電車だったので座れるだろうと予想していたが、乗車して混雑を見てから「仕事帰りの混雑時間帯」だったことに気づいた。

 

立ち乗車だったのでスマホをゆっくり眺めることもできず、なんとなく車内を眺めて改めて強く感じた。

 

「こりゃだめだジャパン」

 

午後6時を少し過ぎた、ほぼ退勤時間帯の電車内の雰囲気は重く暗かった。車内の灯りは明るいのに暗かった。

 

それは、車内に群れる人々が醸し出す暗さと重さ。

 

大半の人は、黒ずんだ色調の服を着て、肩を丸め下を向いて電車に揺られていた。

 

多くの人は「死んだ魚のような鈍く淀んだ目」をしていて、車両全体を一体として感じるとまるで亡霊のようでもあった。

 

少なくとも、キラキラと目を輝かせ、元気に前(上)を向いて「さぁアフター5だ! 飲むぞ! 楽しむぞ!」という活力を滲ませている人は、私の視界にはいなかった。

 

「平日火曜の仕事帰りなんだから、そんなのは当たり前だろう」という人がいるかもしれないが、これは「当たり前」ではない。

 

実際、若い頃に留学した中進国の首都の夕方の電車内はもっと活気に満ちていたし、その後30代の頃1年間ほど住んだ別の国(先進国)の平日アフター5は社会人達がもっともっと元気だった。

 

「死んだ魚の目をしたサラリーマン」

 

この言葉を初め耳にしたのは、四半世紀前の学生時代に通勤電車に乗った時、一緒にいた友人の口からだった。

 

その時は「大人達も仕事で疲れているのだろうから、仕方ないじゃないか。そこまで言ってやるなよ」と友人に伝えたが。

 

25年後の日本人も何も変わっていなかった。

 

日本は日本人が澱んでいる。

 

働いていた頃の自分もあんな風に死んだ魚の目をしていたのだろうか??