今日『学び合い』の勉強会に参加してきた
感想『参加して良かった』
理由『久々に教育者としての能力と意欲を高められる勉強ができたから(そのような機会だったから)』
※※『学び合い』という教育自体も面白かったが、西川先生が非常に魅力的な方でした。
『学び合い』とは直接関係ありませんが、印象に残った西川先生の言葉3つアリ。
1.組織で昇進できるのは人の話を丁寧に聞いて無視できる人
(西川先生がどなたかから頂いた言葉らしい)
2.『学び合い』について相談していい先生とそうでない先生を見分ける方法。授業を観て、教師の言動についてアレコレいう先生(相談しちゃダメ)、子どもの言動についてアレコレいう先生(相談してイイ)
2つとも「すごく分かる~!」って超絶納得しました(笑)
どちらの言葉も、とても現実的
最後に
「これからの時代を生きる子どもたちに最も必要なのは?」と尋ねたら↓
3.仲間!
↑
このようなことを書いている西川純・上越教育大学教授。非常に面白い方でした。
大学教授だけれど、良い意味で大学教授ぽくない。俗っぽいというか、非常に現実的な先生でした。
大学教授と聞くと、研究室という象牙の塔で現実離れした研究生活を送り、一風変わった性格や態度の人というイメージがなくはないのですが。(しかし、そう言えば今まで出会った教育学部の先生は、浮世離れした方は非常に少なかったなぁ)
西川先生は、良い意味でとても俗っぽい方だったのです。
『学び合い』って何か、全然知りませんでしたが、今年から同僚になった先生が勉強されてきていて面白そうだったので一緒に勉強会へ行きました。
ずいぶん昔、教育実習校が「学びの共同体」という教育実践をしていたので、最初は『学び合い』を「学びの共同体」と勘違いしていました。
参加する前に『学び合い』と「学びの共同体」は違いますよと同僚に言われましたが、違いがよく分かりませんでした。なぜなら、どちらについても私はほぼ知識がなかったからです。唯一知っていたのは、「学びの共同体」は子どもたちの机を臨機応変に動かして「コの字」などにすることによって共同的学びを行うというくらい(実習校で見かけました)。
実際、『学び合い』と「学びの共同体」の何が違うかというと、「教育哲学(理念)」が違うようです。
(石川先生の説明を引用、以下)
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子ども観は決定的に違うと思います。つまり、「学びの共同体」は他の一斉指導と同様に、基本的に子どもたちは教師の手助けがなければ出来ないという考え方です。ところが、『学び合い』では目標の設定や評価・環境の整備は教師しかできないが、学習自体は子どもが教師の手助け無しで出来ると考えています。それだけの能力があると考えています。
(下のWEBより引用)
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「学校観」の説明を含め、なるほどです。
ちなみに『学び合い』は「学校観・子ども観・授業観」という3つから成り立っているようです。本日の勉強会でも実践者の方(西川先生ではない)がご自分なりの考えを説明されていました。急いでメモしたので正確ではありませんが、3つの観を以下のように考えておられるようでした(発表された実践者なりの解釈)。
学校観:性格や価値観の異なる人々と折り合いをつけ、みんなが気持ちよく生活できるようにするため。
子ども観:子どもは有能である。
授業観:学習は、子ども自ら「する」もの。
「西川純」でWikipediaを検索すると、3観について下記の内容がありました↓
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『学び合い』は、学校観、子ども観、授業観の3つから成り立っている。 生存戦略仮説に基づく「学校は、多様な人と折り合いをつけて自らの課題を達成する経験を通して、その有効性を実感し、より多くの人が自分の同僚であることを学ぶ場」であるという学校観を基礎とし、生存戦略を駆使する子ども集団は強力であることから、「子どもたちは有能である」という子ども観が引き出され、さらに「教師の仕事は、目標の設定、評価、環境の整備で、教授(子どもから見れば学習)は子どもに任せるべきだ」という授業観が導かれた。
(以上、西川純Wikipediaより引用)
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↓西川先生は3観の成立過程をこのように説明されています。
↓『学び合い』の「3観」と、実践を支える「語り」と呼ばれるもの、そして『学び合い』というものはどういうものなのか。このWEBに書かれている内容は、私が同僚から聞いたこと、今日の講演を通して勉強させてもらい、西川先生との直接のやりとりから学んだことを分かりやすくまとめています。
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語りとは,『学び合い』の考え方を子どもたち(学習者ないしは聞き手)に伝えること。
『学び合い』の3つの考え方を伝えるものです。
○子ども観(学習者観):子どもたちは有能であるという考え方。
○授業観:教師の仕事は目標の設定,評価,環境の整備を行うことで,教授(子どもから見れば学習)は子どもに任せるという考え方。
○学校観:学校は多様な人と折り合いをつけて自らの目標を達成する経験を通して,その有効性を実感し,より多くの人が自分の同僚であることを学ぶ場であるという考え方。
一人も見捨てられない共生社会の実現に向けた,子どもたちがお互いに一人も見捨てない集団づくりの教育の実践が『学び合い』です。
ちまたに多く見られる教育論,指導技術の建前論とは違って,この考え方が当人の腑に落ちているかどうか,納得しているかどうか,それも本気でやろうという覚悟ができているかどうかが,『学び合い』の成否に決定的な影響を与えます。
つまり,『学び合い』は,子どもたちがお互いに一人も見捨てないことを目指した3つの考え方が腑に落ちて,それを,
本気で,
一貫して,
ぶれずに,
ずっと自分自身で持ち続け,子どもたちに対して常に求め続ける強い意志を持つことが肝と言えます。
けっして,マニュアルがあるわけではありません。
子ども観,授業観,学校観を子どもたちに伝えることなので,語らなければならない内容,語らなければならない方法が統一されているわけではありません。
あなたが腑に落ちた『学び合い』の考え方を,あなたなりの言葉で,あなたななりの方法で,あなたなりの場面で子どもたちに伝えれば,それでOKです。
(上記WEBページより)
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とってもよい勉強会に参加できました。
同僚3人と一緒に参加したのですが、なんと別の同僚2名も参加していて驚きました。
最近、教育について、自分自身の仕事への情熱が低下気味だったのですが、今日の『学び合い』の学び合い(?)によって、また情熱(ヤル気)が湧いてきたのが一番の収穫です!
※※最後に、帰りがけの西川先生を再度捕まえて(?)
「これからの時代で一番必要なのは何と子どもたちに伝えればよいでしょうか?」と尋ねたところ、
即答で【仲間!】との返事をいただきました。
なるほど!!!ガッテン!!!
↓下の3冊を買いました。
↓今日『学び合い』の勉強会に参加して、私が感じた疑問や違和感(良い点、学び気づきも多かったが、もちろん??もあったのである)について書かれていたブログ(←色々と誤解もあるようで、そこらへんコメント欄がとても面白い)があった。