天気、空模様が心に与える影響は思いのほか大きいのかもしれない。快晴の空の下に美しい自然が広がっていると、それだけで旅にきた意味を感じられる。一方、曇天で強風なんてなると、同じ自然風景であっても大きく感じ方が異なり、何やらうらさみしい。
街の規模も大事かもしれない。街どころか町ですらなく村なんかだったりすると、夕食が確保できない(レストラン=食事処が無い)、朝食が宿以外では手に入らない(当然コンビニなんて夢の世界)なんてことも実際にあり。宿に朝食をお願いすると、素泊まり4000円のところ+1500円、そりゃないよ…
と言っても、最も大きく旅人の心境に影響を与えるのは、やはり人との関わりか。昨夜は、イタリア人カップルと随分と話が弾み楽しい時間だった。今日は、最初はイマイチな印象だった店員さん(日本人)が、やりとりすると実はかなり良い感じの方だと分かり気持ちが良かった。地元の人たちのすれ違いざまの挨拶も嬉しい。しかも、今日は野生動物が何頭か挨拶に来てくれた(笑
それにしても、母国でのバックパッカー的な旅ですらこんなに寂しさを伴うものだとは…中年とは…苦笑。10代と20代の前半は「海外1人旅が楽しくて仕方なかった」ものだが…。社会人を一時的に卒業していた20代後半や30代前半に初めて感じた「1人旅の寂しさ」というものが、あれから10歳以上も年齢を重ね、より強くなってきた気がする。
幸せなことに、ここ10年間ほどは妻や父母と一緒に旅することが多く。これまたとても幸せなことに、旅から帰れば、そこに妻も両親もいてくれる。妻や父母への感謝だけでなく、この世界や人生への感謝感謝だ。ありがとうございます。
心は空模様のように移ろい
旅人は今日も旅を続ける。