数日前から帰省中。
快晴の天気、実家のある集落を犬と散歩したり、一人で散歩したりしている。
先日、犬の散歩中、小中時代の同級生にバッタリ出会った。
20年ぶり位に顔を合わせたのだが、彼女は私に一目で気づき、私も直ぐに分かった(出会った場所が彼女の実家目の前の道だったのもヒントではあった)。
彼女は、子どもの頃から特別学級(現代名称では特別支援学級?)に属していた、少し知的発達に関して支援が必要な児童生徒だった。
彼女は、その発達の背景から、いわゆるイジメ的な事柄の被害に合うことが日常茶飯事だったにもかかわらず、いつも明るく元気な児童だった。
中年のオバサンになった同級生、しかも知的発達に特徴がある人だったが、自然と小学校の同窓的な会話になった。
20年ぶりに会って話をした彼女は、子どもの頃と変わらず、とても明るく、何の屈託もない様子で、私の近況を尋ね、自らの近況を語ってくれた。
良くも悪くも、子どもの頃とほとんど変わらず、まさに天真爛漫という言葉がピッタリと似合う。
私を含め他の同級生たちは、学生卒業から四半世紀の歳月と人生経験を経て心が擦れ、良くも悪くも中年のオジさんオバさんになっていると感じているが、彼女はほぼ小学生の頃の性根のままのようだった(外見はかなりオバさんになっていたが)。
言葉にするの難しいのだが、20年ぶりに会って話することができてとても良かった。
10分ほど集落内の道で立ち話をしてから、私は彼女に自然と「ありがとう」と口にしてから、直ぐ近くにある我が家へ向かって愛犬と再び歩きはじめた。
彼女の人生も私の人生も幸せなものであると思う。