FIRE暮らしは、老後生活と似ているのだと思う。
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私は年齢的に働き盛りの中年男性だけれど、ここ2年は隠居生活を送っているので、日常(特に日中)に出会う人は定年退職後の前期高齢者=老後生活者が多い。
昼間のエクササイズ・ジムにいるのは大半が老後生活中の高齢者、他は有閑マダムと学生さんが少々。平日の観光地も高齢者ばかりで、外出先のショッピングセンターなどでも、日中のお客さんは高齢者が目立つ。
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先週、住まいから高速道路をトバして実家に帰省。ド田舎で働き盛りの男性が昼間にブラブラしていると、街なかとは比較にならないほど非常に目立つ。そう言っても、集落内での評判や噂話などを気にしていては満喫できないので、気にせず愛犬の散歩で田舎の自然を眺めた。
(しかし、何やら目の中がゴロゴロイガイガと花粉症のような症状… ついに私も春だけでなく秋の花粉症も発症したのか…)
故郷の見慣れた自然風景の中、幸い存命である両親と畑や庭で時間を過ごす。鳥のさえずりが聞こえ、紅葉が青い空に眩しい。日が昇って輝き、山に向かって夕陽の光景をつくりだす。秋から冬に移り変わっていく田舎の自然。
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20代は、バックパック1つ背負って海外の発展途上国や多少危険を伴う国や場所を旅してまわったり、いくつかの国に住んだり、そのまま他国で就職する道に行きかけたり。
30代は同僚の半数ほどが外国籍、社内共通語が英語、日系とはまったく異なるメリハリのある労働条件、異文化間での齟齬やイザコザ、摺合せと話し合い、外資ノリの雇われ生活だった。
様々な国、地域、文化、人種、民族、異なる社会、「当たり前」が違う生活。それらを思い返すと、日本とは色々な点で異なりエキサイティングで、時にスリリングな非日常における冒険の時間だった。
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一方、この2年間の母国日本での隠居生活(FIRE暮らし)は、慣れた国、慣れた文化、慣れた人、慣れた地域で、ノンビリと過ごし、マッタリとした時間を送ってきた。もう丸2年も日常の幸せを追求満喫するコノ暮らしをしてきたんだな。
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幸せは日常の内に、冒険は外の非日常に