オックスフォード大学で日本学専攻、元ゴールドマン・サックスのアナリスト。現在は、300年を超える歴史を持つ小西美術工藝社(国宝を含む歴史的建造物・伝統工芸品の修理修復を行う職人の会社)の代表取締役社長。
彼の日本の消費税増税に関する分析と提言が非常に興味深かった↓
内容要約以下
〇なぜ、過去の消費増税は日本経済に悪影響を及ぼしたのか?
1.給料以上に税率が引き上げられた
(給料は年率1%上昇、増税は3%)
2.日本は生産性に比べて給料が安い
(日本の給料は同生産性の英国の7割)
3.生活必需品も課税対象になっている
(軽減税率ではなく生活必需品は非課税に)
4.増税は個人部門だけが負担している
(最高益を出していても法人は減税)
5.企業負担にすると労働条件が悪化する
(企業が価格転嫁せずに人件費圧縮で対応)
6.生産性が低いから社会保障負担が重い
(生産性が高ければ年金制度が健全化するのは当たり前←ここの部分はWeb記事では説明不足だと個人的には感じました)
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〇消費増税議論の根本は「生産性をどれだけ増やせるか」
筆者は国としての選択肢は単純に考えると「税収を増やす」「年金を減らす」「医療費の個人負担を増やす」の3つとする。しかし、どの方法でも消費は減ってしまうだろうと考える。
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◎じゃあ、どうしたらいいの??
最低賃金を5%アップさせ賃金が増える分はより賢く働いて補え
最低賃金5%アップ程度を捻出できないような無能な経営者には、人を雇う資格はない
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らしいです。
まぁ、そうかも。
個人的には、
とりあえず、最低賃金は毎年5%アップを10年間続けると法律で決めたらいい。そしたら、企業も個人もその賃金上昇を前提に計画が立てられる。
と思います。
このデービッド・アトキンソン氏の記事は他も面白い。
私も、世界20カ国以上を訪れたり住んだり学んだりしてきた中で、日本の外食の安さと人件費の安さ(非正規・時間労働者)には違和感があった。
そして何より「お客様は神様だ」というトンデモ哲学を戦後日本に植え付けてしまった松下幸之助の大罪を強く感じていた。
↓この本はキライじゃないけど。
やはり「お客様は神様じゃない!」
海外だと「客と従業員は対等(買いたいなら売ってあげるわよ)」という関係性は、よくあること。なぜなら「同じ人間でしょ」ってこと。
日本のように従業員が
客にペコペコペコペコしまくるのは異常
お客様は神様だの結果↑ 結局、誰も得しない。
みんなストレスを客として吐き出して社会がギスギス悪化し続けている。
おそらく幸之助翁が存命なら「お客様は神様だは、もうやめよう」とおっしゃっるだろう。
以上!!