「みのたけ」の 教育・投資・生活etc

みのたけ中年の趣味用雑記メモ(非収益化ブログ)。倹約と投資で労働から卒業した隠居生活者。投資歴は20年ほど。

カンタンな教育・子育て・社会づくり

 

 

「勉強しなさい!!」

 

 

こんな言葉で我が子に勉強させようとしている親がいる。

 

みなさんはどう思いますか?

みなさん自身はどうですか?

 

こんな言葉がけで子どもが勉強するならカンタンでいいですよね。でも、年齢にもよりますが、こんな言葉がけでは子どもは勉強しません。むしろ、子どもの反発をまねいて、逆効果になることが多いです。

 

では、何が子どもを学びへ向かわせるのでしょうか?

長年の教育人としての経験から、カンタンな子育て教育方法をお伝えします!

 

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もうずいぶん昔。私が教育業界に入って2,3年目だったころ。教育相談の中で保護者からこんな言葉がでた。

 

保護者(母)「先生。うちの子、ぜんぜん辞書を使わないんです」

 

私「へぇ。そうなんですか」

 

保護者「そうなんですよ。辞書を使いなさい!と言っても、せっかく買った辞書をぜんぜん使わないんです」

 

私「そうなんですね。もったいないですね」

 

保護者「先生。どうしたらよいでしょうか?」

 

私「はい。ところで、お母さまは辞書を引かれていますか?

 

保護者「え!? 私は… 私は… だいたいの言葉の意味は分かるので… 辞書はあまり…」

 

私「そうですか。それはちょっと違うかもしれませんね」

 

保護者「…」

 

私「私はよく辞書を引きます。おそらく、多少は言葉の意味を知っている方かもしれませんが、よく辞書を引きます。私の友人で新聞記者をしている人間がいますが、彼は私以上に辞書を引きます。逆なんです。言葉を知っている人間ほど辞書を引きます。だから、より言葉を知る人間になるわけです」

 

私「それ以上に大事なことがあります。お母さん、辞書を引いてください

 

保護者「!?」

 

私「辞書を引け!と子どもに言っても、辞書を引く習慣はつきにくいです。しかし、自分の親が頻繁に辞書を引く姿を見て育った子どもは辞書を引くようになります。私がそうです」

 

私「母は辞書を引けと私に言うことはめったにありませんでしたが、母自身は少しでも分からない言葉があると辞書を引いて意味を確認していました。そして、分からない国名や地名などを耳にすると地図帳もよく開いていました。私が中学校社会科でもらってきた地図帳を母が使っていました

 

私「結果。大人になる頃には、いつの間にか私は辞書も地図帳もよく利用する人間になっていました」

 

私「つまり、子どもに何か良い習慣をつけさせたいなら、子どもに強制するより、先に親自身が実践するのが最良の教育方法だということです」

 

私「子どもは、よく親を見ています、凄く観察しています。そして、良くも悪くも、親と同じような習慣を身につけていきます。ですから、お子さんに身につけさせたい習慣を、まずはお母様やお父様が実践して、その姿をお子さんに見せてあげてください。すると、お子さんもいつの間にかマネするようになりますよ」

 

保護者「…。たしかに。私や夫のマネしてほしくない習慣ばかりを子どもが同じようにやっている気がします」

 

私「そういうものです。だから、まずは親が悪い習慣を止めて、良い習慣を実践しましょう」

 

保護者「わかりました!私、明日から辞書を引くようにしてみます!」

 

私「明日からではなく、今日からしましょう!」

 

保護者「わかりました!」

 

こんなやりとりをした。

 

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最初の話題にもどる。

 

「勉強しなさい!」は意味がない

 

勉強する子を育てたいなら「親が勉強しなさい」ということ。親も賢くなるし、子も賢くなる。とてもカンタン。

 

勉強に限らず、子どもに身につけさせたいことは、子どもの責任にせず、まずは親(大人)が実践すること。すると、自然と子どももそれを実践しだす。

 

子どもに強制する必要はない、ただ自分が実践すればよいだけ。なんとカンタンなことなのだろうか。

 

 

お母さん、お父さん「勉強していますか?」

そこらにいる先生方「勉強していますか?」

 

「門前の小僧習わぬ経を読む」は真理

 

 

子どもに「ゲームをするな!」と言っておきながら、自分はスマホゲーム中毒なんて親はいないだろうか? 親が自律できていないのに、子が自律した人間に育つわけがない。

 

 

子どもに言う前に

まず親が率先垂範する

親が学び続けよう!

(親が楽しんで勉強している家庭づくりをしましょう!)

 

 

↑これが最良の教育方法であり、

最もカンタンな教育方法

 

 

 

付記

「自分は忙しくて勉強なんてできない」などという親(大人)がいる。そんな人間に育てられた子は「言い訳ばかりして、努力も挑戦も工夫もしない人間になる」。ただそれだけのこと。

 

社会改善や問題解決を子どもたちの世代任せ(先送り)にして逃げるのではなく、すべて我が事ととして取り組んでいく姿勢が大人であり親である我々に必要なことだと思います。

 

 

子どもを幸せにしたいなら、まず親が幸せになりなさい!

apapoyo.hatenablog.jp