「みのたけ」の 教育・投資・生活etc

みのたけ中年の趣味用雑記メモ(非収益化ブログ)。倹約と投資で労働から卒業した隠居生活者。投資歴は20年ほど。

「投資で一番大切な20の教え」投資をするための常識

 

 

たまには自分が好きな書籍のまとめでも

 

今日は、ハワード・マークスの「投資で一番大切な20の教え(賢い投資家になるための隠れた常識)」

 

 

 

 

こちらの書籍の中身で私が重要だと思う点を抜粋、要約、解釈をしていきまます。

 

 

 

※投資は、自己責任!!

 

 

 

まず最初に

 

1.投資とは未来に対処すること

 

2.恐怖心を持って投資すること

 

3.投資は娯楽ではなく真剣に行うもの

 

 

説明するのもめんどくさいので、これが理解できない人は、投資するにはまだ早いでしょう。

 

ウマシカは、眼前思考の”儲け”に魅せられて投機する」

「ウマシカは、リターンに期待して投資するが、そのリスクはないがしろにする」

「ウマシカは、歴史に学ばず、知的な懐疑不信を軽視し、強欲に猛進して夢を見る」

 

 

 

次に

 

4.たとえ正しい知識を持っていても、意思が強くなければあまり役に立たない。

 

5.たとえ正しい知識を持っていても、決断行動しなければ持っていないのと同じ。

 

 

これらは、この3年間の新コロ禍で、ウマシカ顔オムツを「空気に従って屋外でも履いていた」、若くて健康なのに「政治やマスゴミの煽りに促されて」コロワク打ちまくった。つまり、イナゴにしかなれない。そういう人たちは投資に向かないということです。

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※※投資の世界では「イナゴは常に養分=養分はイナゴ」。数年程度の投資経験がある人は分かると思いますが、コレは嫌味でも煽りでもなんでもなく、投資の世界の真実です。

 

 

 

では、これら5点を前提として、本書で要点だとと私が感じる部分を勝手にまとめ、解釈していきます、以下

 

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投資は簡単なことではない。簡単だと思うのは愚か者である。(チャーリー・マンガー)

 

経済学は純然たる科学ではない=人間の集団心理、空気人間イナゴの動きに左右される。

 

他人と違うことをするというのは、それ自体が目的なのではなく、1つの思考手段である。

 

・1次的思考をする者(イナゴ)が多ければ多いほど、2次的思考をする者のリターンが増える

 

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「効率的」という言葉。これは「動きが迅速で、即座に情報を織り込む」という意味であって、「正しい」という意味ではない

 

・市場価格は間違っていることが多い。情報、それを分析した結果へのアクセスに大きなばらつきがあるから。しばしば、資産に公正でない価格がつく

 

・マーケットでは、スキルの違いに応じて勝ち組と負け組を生み出す材料(ミスプライシング)を提供する。どのゲームにもカモがいる。しばらく投資をしてもそれが誰か分からないなら、自分こそがカモだ。

 

・理論をあくまでも決断の手がかりとすべきであり、理論そのものに支配されてはならない。また、理論を完全に無視すれば、大きな過ちを犯しかねない

 

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・グロース投資家は企業の業績拡大が将来的に実現するかどうかに賭け、バリュー投資家は現在の企業の価値に基づいて投資判断を下す。

 

・利益や配当、株価水準、あるいは事業内容について無知(もしくは無関心)な投資家は、正しいことを正しいタイミングで行うのに必要な強い意志を持つことができない。

 

・株価水準について正しい見解を持っていても、意思が固くなければ、あまり役に立たない。

 

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・投資は、「良いものを買う」ことではなく、「ものをうまく買う」ことで成功する。

 

・価格は出発点。価格が妥当かどうかを注意深く考えずに判断を下すのは愚かな行為。

 

・投資の世界で最も重要な学問は、会計学でも経済学でもなく、心理学と歴史学。

 

・カギとなるのは、いま現在、投資をしたがっている人としたがっていない人について知ること。

 

・投資は一種の人気投票であり、最も危険なのは人気の絶頂にある資産を買うこと。

 

・市場のピークは、最後まで抵抗していた者が、ついに買い手となったときに訪れる。

 

・いま現在、誰も欲しがっていないマトモな資産を買えばいい。

 

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・リスクとは、将来、実際に起きることよりも、起こりうることの方が多いという意味。(エルロイ・ディムソン)

 

万能のアプローチなどない

 

・優れた投資家でさえ、長期にわたってアンダーパフォームする可能性はある。

 

・バブル期には「リスクをとらないせいでブームに乗り遅れるリスク」が生じるが、規律ある投資家はこのリスクを許容する。

 

必要なときに、妥当な価格で現金化できないことはリスクである。

 

投資の世界においては、まちがった根拠に基づき、結果的には良い成績をあげる「運がいいだけの愚か者」がいる。短期間では、これらの者を有能な投資家と見分けることは難しい。しかも、投資を完結させた後ですら、それに付随していたリスクの大きさを知ることができない。結果、「さまざまな展開がありえた」という点がなおざりにされる。

 

・いつも人は、未来が過去と同じようになると見込み、変化が生じる可能性を軽視する。

 

・「最悪の場合の」予測という言葉を耳にするが、実際に起きた状況はそれよりもっと悪かったということがしばしばある。

 

リスクは不定期に訪れる。こうした不定期の波によって、一部の投資家(特に高いレバレッジを利かせている者)の命運が尽きる可能性はつねにある

 

人間と他の生物の違いの1つは、己に経験がなくても何か危険が起きることが分かる点にある。

 

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・金融システムが不安定になるとしたら、それは我々がレバレッジを高め、もっとリスクをとるためだろう。(マイロン・ショールズ)

 

・リスクは景気後退時に増大し、好況期に低下すると考えられている。だがむしろ、リスクは景気拡大期に金融の不均衡が増大することで高まり、景気後退によって顕在化すると考えた方が妥当だ。

 

強欲で過ちを犯しやすい人間には、混乱を引き起こす能力がある

 

・投資で成果をあげるには、リターンを生み出すこと、リスクをコントロールすること、この両方が必要だ。

 

相場が振り子のように上下動を繰り返すなかで、人はたいてい摂理を忘れ、過度のリスクを進んで取るようになる。

 

リスクを許容することは、成功する投資の対極にある。

 

リスクはないという考え方が浸透することほど、リスクの高い状況はない。投資家が過度にリスクを回避する姿勢をとっているときでなければ、期待リターンに適正なリスクプレミアムが織り込まれることはないから。

 

・「安全装備を充実させると、登山者がより高いリスクを冒し、かえって安全性が低下する」という一種のモラルハザードがある。リスクの度合いは、証券や戦略や金融機関ではなく、市場参加者の「態度に由来」する。

 

・リスクは排除できない。存在する場所が変わったり、拡散したりするだけ。

 

バラ色の未来を期待することで、リスクはさらに高まる傾向がある。

 

・危機は、投資家が目新しくて複雑なものに、かつてない規模の資金を投じることによって起きる。

 

レバレッジを利かせ、流動性の低い資産に過度に投資することは危険である。

 

懸念や不信感、懐疑主義、リスク回避などは、安全な投資に必須の要素。

 

・強気になり、警戒することを忘れ、高すぎるリスクを取ることは愚か

 

市場が適正なリスクプレミアムを提供するのは、市場参加者が十分にリスク回避的であるときに限られる。

 

投資リスクは、最もリスクがないと思われているところで最も高くなっている

 

誰もがリスクがないと信じている資産の価値はだいたい極めて危険な水準までつりあげられる。

 

・質の高い資産が高リスクに、質の低い資産が安全になることはありうる。これは、ほどんどの投資家が価格ではなく資産の質をリスクの大きさを判断する材料としているから。

 

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・知らず知らずのうちにリスクをとることは大きな過ちになる。だがこれは「悪いことはおきるはずがない」という風潮にある時期に、評価が高い人気の証券を買う投資家が繰り返し行っていることである。

 

・利益を得るために、認識済みのリスクをよく理解したうえで受け入れることは、賢明でリターンの高い投資につながる。

 

・リスクをコントロールする者は、自分が未来について知らないということをわきまえてる。

 

・人は制限を緩めてレバレッジを高める誘惑に駆られるようになり、リスクが顕在化する一歩手前で行動を起こしてしまう。

 

現実というロシアンルーレットでは、銃身が目に見えない

 

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・ほとんど「すべてのものにはサイクルがある」。利益や損失を生み出す大きな機会は、周りの者がこの原則を忘れたときに生じる。

 

一方向に進みつづけること自体が反転の理由になる。

 

・信用サイクルの景況。景気がわずかに変動しただけで、利用可能な信用の規模は大幅に変動し、資産価格や原因となった景気そのものに多大な影響を及ぼす。

 

「最悪の融資は景気が最も良い時期に行われる」。その結果、資本破壊が起こる。

 

・信用サイクルの波。好況で融資が拡大すると、無分別な融資が行われ、巨額の損失を生み出す。寛大すぎる資金提供者は、往々にして金融バブルを後押して煽る。金融の世界では、低利の資金を用意すれば、無節操に借り買い建て、そして悲惨な結果をもたらす。

 

「予測は不可能、準備は可能」

 

・人々は「今回は違う」「古いルールは通用しなくなった」と言いはじめる。しかし、再びサイクルは動き出す。空に届くまで伸びる木はなく、ゼロになって終わるものもほとんどない。

 

・ほとんどの場合、未来は過去と非常によく似た状況になる。

 

・相場が過去最高の水準にあるときに、過去に一度も実現していない都合の良い理屈に飛びつこうとするのは危険

 

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・市場が混乱に陥ると資産はバーゲン品になる。

 

・地合いの動きは、振り子の振動によく似ている。一端に向かう動きそのものが、もう一端へ揺れ戻るためのエネルギーを生み出す

 

・投資の世界で市場は、過大評価と過小評価の間を振り子のように揺れ動いている。

 

・市場には、それ自体に意思がある。

 

悪材料しか見当たらないとき、株価は最も割安となる。しばらくすると、見通しは改善の兆候を示す。すると、あまり想像力のない者でも買いに動き出す。やがて熱狂の準備が整う。人々は進んでそれにあやかろうとする。「大衆は先に利益をあげた投資家に刺激を受け(そして嫉妬し)」、仲間入りしようとする。「ものごとにはサイクルがある」ということを無視し、相場は永遠に上がり続けると思い込む。

 

「賢明な人が最初にやること、それは愚か者が最後にやることだ」。特筆すべきは、超強気相場の終盤になって、好況が未来永劫続くことを織り込んだ価格で進んで株を買う人々の非常に愚かな行動。

 

・逆のサイクルもまた同じ。まず、一握りの思慮深い投資家が、強気相場の中にあってもそれが続くとは限らないと認識する。次に、多くの投資家が状況が悪化していることに気づく。最後に、すべての人が状況が悪化の一途をたどると思い込む。こうして「相場の大底は、潮がまた満ちてくることをすべての人が忘れたとき」にやってくる

 

・強気相場が続くには、強欲、楽観、熱狂、信頼、軽信、大胆、許容、積極を特徴とする環境が必要。だが、これらの特徴が市場を支配し続けることはない。いずれは、恐怖、悲観、慎重、不透明、懐疑、警戒、回避、躊躇にとってかわる。

 

「崩壊はブームの産物」。崩壊は、価格の調整を引き起こす得意な事象が生じたからではなく、それまでのブームが行き過ぎたせいで起きる。

 

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飽くことのない欲求、機会損失の恐れ、他人と比べる傾向、集団の影響力、「確実にもうかるもの」への幻想。強欲と楽観主義が組み合わさるたび、人々は高いリスクを取らずに高リターンを狙う戦略を採用する。すでに過大評価されている資産を、まだ値上がり余地があると見て買い保有を続ける。自分たちが間違っていた、非現実的な期待をふくらませ、リスクをないがしろにしていたと分かるのは、後になってから。

 

・投資は娯楽目的はなく真剣に行うもの。だから、現実世界ではありえないことに目を光らせていなければならない。つまり、投資プロセスには強い不信が必要とされる。

 

・暴落や金融危機の事後検証で、再三繰り返されてきた言葉は2つ。「そんなうまい話があるわけがない」「いったい何を考えていたのか」である。

 

金融の世界ほど歴史がないがしろにされている分野はほとんどない

 

・ある市場、ある銘柄や手法が良いリターンをあげると、たいてい行き過ぎた無条件の信奉を集める。愚か者は、リスクなしでカネ持ちになる切符を欲している。「それが存在しうるか、存在するとしたら、なぜ自分たちの手に入りうるのか」と疑問を持てる者は、ウマシカイナゴの中にはいない。

 

・市場は激しく動くものであり、長い目で見ると、並外れた利益をあげる機会を奪い去る動きをする。「永遠に枯れない希望の泉」がすぐそこにあるという揺るぎない愚かな思い込みは、やがて非常に深刻な打撃をもたらす

 

・「価格上昇は麻薬のように、進むべきか退くべきかを判断する理性を鈍らせる」。(ウォーレン・バフェット)

 

・投資家の過ちを引き起こす心理的要因は、たとえ明らかにおかしいところがあったとしても「多数派の見方に(逆らうよりも)同調する傾向」である。

 

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・「周りが意気消沈して売ろうとしているときに買い、周りが高揚した気分で買おうとしているときに売るには最大限の勇気が必要」だが、そうすることで最大限の利益が得られる。(ジョン・テンプルトン)

 

周りと同じことをすれば、そうした人々や自分自身の行動が一因となって増幅する変動の波にさらされることになる。

 

・市場はその時々で極端な様相を見せる。投資家は熱狂的な買い手になったかと思えば、恐怖に震える売り手になり、あわてて買いに行ったり、売りに走ったりする。相場や投資家の姿勢や行動が、振り子の「幸せな中心点」に位置している時間はまちがいなく非常に短い。

 

サイクルの極限まで群衆と一緒に動けば、懐具合が悪くなる危険性がある。だから、頭と尻尾はくれてやれ。

 

「”常識”は、この世の中で矛盾に満ちたものの1つ」である。この常識に抗い、「市場は常に正しい」という神話に逆らえるだけの強固な意志と正しく物事を分析する能力があるならば、正しい反応とは「逆張りで動く」こととなる。つまり、「周りが嫌がっているもの忘れ去られているものを買い、周りが熱をあげているもの夢中になっているものを売る」という行動。

 

自分の正しさが証明されるまでピークや谷間をやりすごせる時間的余裕と金銭的余裕、そして確固たる意志がなければ、最も典型的な市場の犠牲者になってしまう。

 

・振り子に似た市場の動き(循環)を警戒していれば、時として転がっているチャンスに気づく可能性が高まる。

 

投資の最も面白いところは、パラドックス(逆説、背理)に満ちている点。端的に言うと、「空気イナゴに背をむけよ!」ということ。

 

・「誰もが気に入っている(=イナゴが集まっている)」のであれば、おそらくそれまでに良いパフォーマンスをあげてきたからであろう。ほとんどの人は、今までの素晴らしいパフォーマンスを将来の素晴らしいパフォーマンスの前触れと考える。しかし、投資の世界では、今までの素晴らしいパフォーマンスは、むしろ将来のパフォーマンスが前倒しされたもので、その後の平均以下のパフォーマンスの前触れといえる。

 

懐疑主義と悲観主義は同義語ではない。楽観主義が行き過ぎたとき、懐疑主義は悲観主義をもたらす。一方で、悲観主義が行き過ぎたとき、懐疑主義は楽観主義を呼び込む。

 

カギとなるのは「みんな(イナゴ)の言動を懐疑的な目で見る」ということ。ピークで幅をきかせる楽観主義と、谷底で蔓延する悲観主義に疑いの目を向けなければならない。

 

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・欲しいからという理由だけで、高いリターンをもたらしてはくれない。(ピーター・バーンスタイン)

 

・「無常」という価値観がある。変化や栄枯盛衰は避けられないと受け入れること。言い換えると、無常とは、サイクルが上下動し、物事が現れたり消えたりし、環境が我々のコントロールが効かない形で変化することを意味している。だから、我々はそれを認識し、受け入れ、そうした変化に対処や対応をしていかなくてはいけない。これはまさに投資の本質。

 

・投資家の場合「見逃し三振でアウトになることはない」。絶好のチャンスが訪れるまで「投資機会を何度見送っても大丈夫」。”バットを振らなくてもよい投資”は世界で最も偉大なビジネスである。「待つことができること」が個人投資家の最大の強みであることを忘れてはいけない。

 

「目先の過大な利益の追求は過ちを引き起こす」。危機が起きる前、投資家はレバレッジの甘い魅惑に乗せられて、低利で短期の資金を借りていた。低リスクで高いリターンが得られるという証券化商品と仕組み金融商品という「現代の奇跡」の多くは机上の空論に過ぎなかった。「目先の損失には目をつぶる」という覚悟、言質はとっておいた方が良い。

 

リスクは、みなが競って同じようにとろうとしているときではなく、周りが避けようとしているときにとるのが望ましい。

 

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損をする人は2種類いる。何も知らない人と、何もかも知っている人だ。(ヘンリー・カウフマン)

 

・投資家はいま現在、サイクルや振り子のどこの位置にいるのかを見出す努力をすべき。

 

・いつかは当たる予測をする方法の1つは、常に強気、あるいは常に弱気の姿勢を取り続けること。予測は、時として当たるが、継続的には当たらない。よって、コンセンサスの予測に大きな価値があるとは考えがたい。

 

・将来、何が起こるかわかると思っている投資家は、積極果敢に行動する。相場が動く方向を断定してそれに賭け、集中的に投資する。借り入れへの依存度を高め、将来の成長をあてにする。一方、将来のことはわからないと感じている投資家は、ポートフォリオを分散化し、ヘッジを行う。借り入れにはあまり(まったく)頼らず、明日の成長よりも今日の価値を重視する。返済順位の高い資産を保有し、起こりうる様々な結果に備えて日ごろから身構えている。前者のグループは暴落が起こるまでの数年間、はるかに良好なパフォーマンスを達成した。しかし、後者のグループは暴落が起きたときに、よりよい準備ができていた。利用可能な資金を多く持ち、「心理的なダメージも少なく」、安値で買って利益をあげることができた。

 

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・この先どうなるのかは知る由もないが、今どこにいるのかについては、よく考え知ろうとすべき

 

タイミングは予測不能である。しかし、サイクルはあるどんなトレンドも、遅かれ早かれ終わりを告げる。今、サイクルがどの位置に立っているかを解明し、その結論にしたがって行動するよう努めることは重要。

 

・サイクルに合わせ、自分の行動を調整する。多くの投資家を間違った行動へと駆り立てる群衆(衆愚イナゴ)の振る舞いに気をつけ「歩調を合わせない」ことが重要。

 

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危険な賭けをした者が天才のように評価されることがある。だが、それは幸運で大胆だったから実現したのであり、賢くスキルがあったからではないと認識すべき。

 

・ランダム性(運)は、人生の成り行きにおいて、非常に大きな役割を果たしている。どの投資成績も、ほかにどのような結果がありえたかということを念頭に置いて考えるべき。

 

・短期での投資の成功は、しかるべきタイミングでしかるべき場所にいたことによってなされうる。ランダム性(運)は投資成績に貢献する、あるいは投資成績をメチャクチャにするが、これを十分に認識している者は少ない。だから、今までうまくいっていた戦略にも危険が潜んでいるということが見逃されがちになる。

 

物事がうまくいっているとき、運が能力のように思えることがある。「運がいいだけの愚か者」が、やり手の投資家に見える。

 

・良い決断とは、それを下したときに最適だったもの。したがって、正しい決断が良い結果につながらないことは多々あり、その逆の場合も同じ。短期的には、ランダム性そのものが、あらゆる結果を生み出しうる。

 

・2~3回連続して成功する者は、ほとんどいない。したがって特定の投資家の実力を判断するには、膨大な観察記録(何年分ものデータ)が必要不可欠。

 

・短期の利益と損失は詐欺師のような存在。予想外の高リターンは予想外の低リターンの裏返しである場合が多い。投資パフォーマンスとは、物事が動いたときにポートフォリオがどうなるか、である。

 

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・経験豊富な投資家がいる。大胆不敵な投資家がいる。しかし、経験豊富で大胆不敵な投資家はいない

 

・友人に個人的な投資アドバイスを求められると、まず相手のリスクとリターンに対する姿勢を理解しようと努める。この姿勢を明らかにしないで投資アドバイスをするということは、医者に症状を訴えもせずに良い薬を処方してもらおうとするようなもの。

 

・市場の状況に合わせてタイムリーに戦術を変更する能力を持った者は、いたとしてもごくわずか。だから、投資家は1つのアプローチ、様々なシナリオにおいて通用すると期待されるものを貫くべき。

 

・ディフェンス重視のアプローチは、相場が良い時期は指数と同程度か少しアンダーパフォームするかもしれない。しかし、相場が悪い時期にアウトパフォームするアプローチであれば、他の投資家が苦しんでいるときに喜びが得られる

 

・投資家は、好ましくない事態に備えなければならない。投資家がとるリスクは、当人がどれだけのリターンを追求するのかによって変わる。正解などない、あるのはトレードオフ(二律背反)の関係だけ。「逆境で生き残る能力を確実に身につけることは、良い時期にリターンを最大化することと両立しない。投資家は、どちらか1つを選択しなければならない」。

 

・投資は、テストステロン(男性ホルモン)に満ちた世界だ。そして、ホームラン狙いでバットを振り続ける者は空振りして退場していく。投資の世界では「損失を回避することが自ずと全体の収益率を高める」。つまり、ホームランを狙うのではなく、高い打率の維持を目指すことが重要

 

・リスクを負って高いリターンをあげようとする攻めの投資は刺激的だ。望み通りのリターンが得られる場合もあれば、強い失望を味わうこともある。難所だが大物がいそうな釣り場では、手練れの釣り人が集まってくる。対等に張り合えるだけの能力がなければ、競争に勝つどころか餌食にされてしまう。

 

・攻めの投資には、胆力と強い忍耐、そして大きな資本が必要である。これらは逆風が吹いたとき、それをやり過ごすために必須。これらの条件がそろっていなければ、攻撃的な投資家は長期的に投資を継続することができなくなる。高リスクのポートフォリオを運用するのは、安全網なしで綱渡りをするようなもの

 

投資は「ポートフォリオのリスクをどこまで高めるか?」という基本的な決断を下す必要がある。運用には慎重さが必要である。リスクコントロールに力を入れれば、長期的な高パフォーマンスの強固な礎が築ける可能性が高まる。

 

・恐怖心を持って投資すること。割安さと十分な「誤りの許容範囲」を求めること。知らないことと自分ではコントロールできないことを認識している。これらはすべて、卓越した投資家の特徴である。

 

投資においては、ほとんどすべてのものが「諸刃の剣」になる。攻めるか守るかの選択は重要であり、悩みがいがある。この決断を、より高いリターンを強く追い求めるか、そこそこのリターンを甘んじて受け入れるか、の選択だと見る者が多い。しかし、思慮深い投資家にとっては、守りの投資は安定的な高パフォーマンスを達成しうるもの、攻めの投資はめったにかなえられない夢を追うためのもの

 

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大きな過ちを犯さない限り、投資家が正しく行わなければならないことはほとんどない。(ウォーレン・バフェット)

 

・すばらしい投資成績をめざして努力するよりも、損失を回避しようとすることのほうが重要

 

・損失を回避するには、損失をもたらす落とし穴の存在を知り、それを避ける必要がる。過ちは、基本的に分析や知識の問題、あるいは心理的、感情的な問題から起きる。

 

・「想像力の欠如」とは、起こりうる結果を思い描けないこと、より極端な事態が生じた場合の影響を理解していないこと。

 

・強欲と恐怖、「自発的な不信の一時停止」と懐疑主義、うぬぼれと嫉妬、リスクを負うことで高リターンを追求しようとする欲求、自らを過大評価する傾向。これらの要因はバブルの発生と崩壊を助長する。そして、ほとんどの投資家がその輪に加わり、同じ間違いを犯す。

 

重要な落とし穴は、市場のサイクルや熱狂を認識して「反対の方向に動く行為を怠る」こと。これは最大級の過ちを生み出す要因となる。「同調と降伏を強いる群集心理」には抗しがたく、これに抵抗することが投資で成功するための必須条件となる。

 

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・投資を成功させるためのカギは、観察と学習

 

・資金調達が容易すぎると、カネはまちがったところへと流入する。

 

投資で競り合うことは、いかに低いリターンを要求し、いかに大きなリスクを進んで受け入れるかという愚行

 

・リスク軽視の傾向が広がると、より大きなリスクが生じる。「何も悪いことは起きない」「高すぎるということはない」「誰かがもっと高い価格で買ってくれる」「早くしないと他の人に買われてしまう」といった考えは、人々がリスクを軽視していることを表す。そして、好ましくない事態が生じた場合のリスクと、レバレッジに大きく依存することの危険性がないがしろにされる。

 

「誤りの許容範囲」にこだわることが重要。

 

市場が熱狂に包まれると資金は「革新的な投資商品」へと集中するが、その多くは時の試練に耐えることができない。

 

・ポートフォリオの中にある見えない断層線によって、無関係に見える資産の価格が連動する可能性がある。

 

・長期的にみると、価値の創造と破壊は景気動向、企業業績、製品に対する需要、経営陣の能力などのファンダメンタルズによって起きる。しかし、短期的には、市場は資産の需給に影響をおよぼす投資家の心理やテクニカル要因によってきわめて左右されやすい。したがって、どんなことが起きても不思議ではなく、予期せぬ理不尽な結果がもたらされる可能性がある。

 

レバレッジは結果の度合いを増幅させるが、価値の増大にはつながらない。適正、あるいは割高な価格の資産への投資を増やすためにレバレッジを利かせることは危険である。不適切なリターンを適切なリターンに変えようとするためにレバレッジを用いることは、ほとんど無意味。

 

・資金の需給バランスや投資意欲がどうなっているか、身の回りに常に注意を向けよ。資金の供給過剰とそれにともなう慎重さの欠如は、その破壊的な影響力によって、投資家生命を脅かしかねない。逆に、クレジットクランチ(信用収縮)はチャンスになる。

 

金融危機にいたるまでの数年間、投資家はまったく不安知らずで、活気に満ち溢れてすらいた。「リスクはなくなった」と思い込んだ人々が懸念していたのは、損失を出すことではなく、機会を逃し、取り残されることだけだった。不透明な運用モデルや、レバレッジのかかった商品にレバレッジをかけて投資するという構図も生じた。

 

共同幻想が蔓延する市場においては、その熱狂に抗って、お気楽で無謀な他の投資家の振る舞いに気づき、下落に対する心構えをして、リスクの高い資産を売却し、レバレッジを引き下げ、キャッシュ比率を高め、ポートフォリオ全般でディフェンシブな傾向を強めることが必要である。

 

サイクルに沿った行動(群衆イナゴ)は、考えうる最大の落とし穴である。過ちの内容は移り変わるが、「人々が同調するからこそ過ちは存在し続ける」

 

相場が良い時期には平均的なパフォーマンスで十分。ディフェンシブな投資家は、下げ相場で精神的なダメージをあまり受けずに済む、周りより損失が少なかったことに心地よさを覚える。この経験によって、ディフェンシブな投資家は冷静さを保ち、底値での売却を迫る心理的な圧力に耐えることが可能になる。そして、他の者より財務的にも良好な状態であるため、安値で買って暴落からの利益が上げられる可能性がより高い。だから、ディフェンシブな投資家は回復期に概してアウトパフォームする

 

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・その資産にどれだけの本質的価値があるか。

 

・利益をあげるためには規律が必要。

 

・リスクを限定すること。

 

・景気サイクルと市場サイクルは上下動を繰り返す。

 

・群衆の輪に加わることは悲惨な結果をもたらす方程式。

 

・心理的要因の影響力を侮ってはならない、理性をもって感情に打ち勝つ必要がある。

 

・市場のトレンドは行き過ぎる傾向がある。

 

・賢明な人が最初にやること、それは愚か者が最後にやること。

 

・タイミングを知ることは不可能。

 

・他の投資家が懸念知らずのときは慎重に振る舞い、他の投資家がパニックに陥ったときに積極果敢に行動すべき。

 

・「割安」と「間のなく反騰する」は同義ではない、「急ぎすぎは失敗も同然」、時間がかかってもポジションを堅持する忍耐強さが必要。

 

・ほとんどの投資家は単純で、リターンの可能性ばかりに目を向け、リスクについて理解しようとしない。

 

・リスクコントロールは投資の核。

 

・正しいことを行おうとするだけではなく、間違ったことを行わないという点を強く重視すべき。

 

・逆境で生き残る能力を身につけることと、良い時期にリターンを最大化させることは両立しない。

 

・「誤りの許容範囲」は、身近にある有形で永続的な価値を持つ資産を重視し、レバレッジを使うことを避け、分散投資することで獲得できる。

 

・「誤りの許容範囲」は、投資家にスタミナをもたらし、ちょっとした窪みに足をとられるのを防ぐ。

 

・相場は良い時期の方が長いが、「守り」の真価が明らかになるのは悪い時期(潮が引いたとき)だけである。

 

・マクロ情勢の先行きは分からないと認識すること。

 

・物事にはランダム性がつきまとう。

 

・最も成功している投資家とは、大半の場合「だいたい当たっている」者であり、それが他の投資家より優れた点である。

 

・良い成果をあげるためのコツの1つは、景気の変動、企業の不振、相場の乱高下、他の投資家の騙されやすさなどによって頻繁に生じる「落とし穴」」を避けること。

 

・絶対に確実な方法などないが、潜在的な危険について意識しておくことが、「落とし穴」の犠牲にならないための努力の第一歩としてふさわしい。

 

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以上

 

 

 

この書籍にあるハワード・マークス流のディフェンシブ投資は、簡単ではありません。バフェットのように、適切に株価の「本質的価値」を分析して銘柄を見分けることが必要になるからです。これは非常に難しい作業です。

 

ですので

 

個人的には、有リスク資産(オルカンでいい)と無リスク資産(自国通貨の現金、自国債)の資産配分を予め設定(50対50がカンタン)しておき、年に1回リバランスをするだけのカウチポテトポートフォリオが良いと思います。これだけの単純作業で、実は上にあるハワード・マークスの助言の大半を知らず知らずのうちに押さえることができてしまいます。内外株式、内外債券の比率こそ、オルカン1本&自国通貨無リスク資産の管理手法(50:50カウチポテトPF)とは違いますが、基本的にGPIFもこの規律を守ったアセット割合管理リバランス手法です。

 

 

 

 

少なくとも数十万、数百万のお金を動かすのに、書籍も買わず、ネットのまとめ情報だけで済まそうとする輩がいます。そういう人たち、たいてい投資で失敗します。数千円の書籍代ケチるような人、自分で本も読めない人、そのような水準の人が「投資だ!」なんて、おこがましいと気づけませんか? だから損するんですよ。

 

 

 

投資の知識がない人には、コッチのほうが分かりやすくて実践も楽かな。

「敗者のゲーム」

apapoyo.hatenablog.jp

 

 

 

投資しようと思っているなら「ランダムウォーカー」は読んでおかないとねぇ…

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投資している人は、もちろんシーゲル御爺も読んでますよね?

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私は、私自身のために読んだ本をまとめています。過去に線を引いて読んだ本を、ブログにまとめるという暇つぶしのために久々に再読しながらoutputすると、再認識や定着をはかれるので。しかし、そんな他人が自由気ままに勝手な解釈で抜粋まとめしたブログだけを読んで投資しようと思うなら、それはまさに本書にあるウマシカ群衆(イナゴ)の思考。重要なのは、自分で本を買って、自分で読んで、自分で解釈して、自分なりに内容を消化すること。投資でも新コロでも、なんでも同じでしょう。書籍で読むことすら2次情報なのに、他人の手によって編集された読書まとめブログ(3次情報)で理解した気になって投資してしまうのは、イナゴ養分化そのもの。嫌味でも煽りでもなく、当たり前。

 

 

 

※投資は、自己責任!!