人の心はいつの世も変わらず、変わるのは人々の顔ぶれであり、財布の中身であり、カモにされる連中であり、株価を操ろうとする連中であり、戦争であり、天災であり、技術である。しかし、そうした要素がいかに変化しようと、株式市場は変わらない。人の心が変わらず、人の心こそが市場を動かすとすれば、市場もまたいつの世も変わらないのだ。市場の動きに理屈はない。経済学で動くわけでもないし、理論に従って動くものでもない。市場を動かすのは人間の感情にほかならず、なぜかといえば、人々は成し得るほとんどすべてのことを市場に持ち込むからだ。(ジェシー・リバモア)
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イナゴが退場して、しばらく経つと新しいイナゴがやってくる。
目の前の儲けに魅入られた眼前思考の欲張りたちがやってくる。
世に溢れる儲け話にカモられる詐欺被害者と同じ。
基本的に養分になっていくイナゴの共通項は眼前思考で欲張り。
何も分かっていない。
投資において、プロの弱点は短期(決算期など所属先で定められた評価の区切り)で結果を出さないといけないこと。
逆に
投資における個人の強みは「区切り(清算=利益確定のタイミング)を自分で決められる」こと。
株は短期ではギャンブル、しかし長期ではインフレ対応+αで利益がでることは歴史が証明している(少なくともプラスに傾く確率が非常に高い)。
よって考えれば簡単なことで、個人の投資において最も重要なことは「とにかく退場しない資産配分をする」こと。それは自己責任で完結している個人だからできること。
だから、退場しないことを目標に「ライフプラン→アセットアロケーション(無リスク:有リスクの割合決め)→ポートフォリオの順」で落とし込む。
投資は「余裕資金ですること!」とマトモな助言者は必ず言っている。なぜなら、余裕資金だからこそ「相場の上下に振り回されずに長期保有できる」から。
そして、欲張らずに航路を守る。
投資して放置しておけば、欲張りたち(眼前思考の欲張りイナゴーズ)が勝手に市場の養分となって我々に益をもたらしてくれる。
※最初の積立投資を始めてから約20年。その原初のアセットの積立は5年ほど前にやめたけれど、既存分資産は保有を続けている。そのアセットは元本の3〜4倍ほどの価値(評価額)になっている。このアセットだけでも随分と資産増加につながったけれど、私がしたことは機械的に10年以上そのアセットを積立方式(ドルコスト平均法)で買い続け、保有を続けただけ。今はオルカン(VTで調節することあり)で同じように積立保有と定期リバランスを続けているだけ。暴落があると臨時リバランスができるので楽しい(笑)。Stay The Course.
マーケットの暴落は最高のエンタメと買い場を与えてくれるので毎度ウェルカム。資産課税と戦争だけはしないように。