子どもたちにライチゼリーが配られた。
多くの子どもたちが「いらない。食べない」と言って返却にきた。
私は、いったん笑顔で受け取った。
約3分の1の子どもがライチゼリーを返却した。
返却の流れが落ち着いた。
私は、ライチゼリーを再び子どもに配りなおした。
そして、全員に向かって、こう話した。
「ぜんぜん怒っていないから、話を聞いてね」
「ライチゼリーを食べないって子がたくさんいるみたいだけど、ライチはおいしいよ! 私のお母さんの大好物。さっぱりしていて、おいしいんだよね」
「食べないんじゃなくて、1口食べてみてから、食べるか食べないか決めてね」
そう笑顔で話した。
しばらくして、食事が終わった。
最初にライチゼリーを「いらない。食べない」と言った子のうち、3分の2はライチゼリーを全部食べた。
1口、2口食べて残した子は、「3分の1の3分の1」に減った。
そして、私は全員に向かって再び話した。
私「ライチゼリー、おいしかった?」
子「おいしかった!」「食べたら、食べられた」「やっぱりむりだった」
私「食べられた人も、食べられなかった人も、どっちもいいよ」
私「大事なことは『一度は食べてみること』。みんな1口は食べてみたね、えらいね」
私「これは食事だけじゃなくて、勉強でも運動でも他のことでも同じ大事なことなんだよ」
私「最初から『無理。やらない』って決めるんじゃなくて『一度はやってみること、やってみてから決めること』」
私「やってみたら、今日のライチゼリーみたいにおいしいかもしれない、食べられるかもしれない。でも、やってみても、おいしくないかもしれない。どっちになってもいいから、今日みたいに一度はやってみてね」
こんな話をした。
子どもたちは真剣な目でこちらを見ていた。
分かったふうな顔をしている子もたくさんいたけど、分かっていない感じの子もいた。
でも、それでいい。
私が動き話すということも、ライチゼリーを1口食べてみることと同じだから。
Don't decide before you eat.
Don't give up before you try.
「とにかく挑戦する、行動する」
これ大事
決断とライチゼリー don't Give Up (decide ) before the challenge!